チャンネル桜の視聴者数
保守系CS局「チャンネル桜」が経営難のため放送形態縮小というニュースがあった。
チャンネル桜がなくなっても惜しいともなんとも思わないのだが、ふと視聴者はどれ位居たのだろうと思った。
まず放送の土台となるスカパー(SKY PerfectTV!)であるが、
その規模は300チャンネル、加入者数360万人(2006年12月)である。
そして チャンネル桜を一年間視聴するのに掛かる費用だが、
スカパー加入料 2940
契約料 440×12= 5280
チャンネル桜視聴料 880×12=10560
トータル 18420+α
α は機器と工事費だが、マンションによっては必要ない場合もある。
すでにスカパーに入っていればチャンネル桜視聴料だけで済む。
月平均だと 880 から 1535+α である。
微妙に高いような気もするが、同志愛があれば乗り越えられる額ではある。
次に経営状況であるが、チャンネルを借りるのに年間1億数千万、番組制作も含めると年間4億円の経費だそうである。
累積赤字5億を放送期間(2004年8月15日から 2007年4月1日)で割れば年間の赤字は2億弱。
結局一年間の粗収入は約2億円になる。
さて視聴者の数であるが、2ch での未確認情報では社長が放送中に1万人と言ったらしい。
これを基に計算すると視聴料収入は1億になる。しかし「実数は5000くらい」とか
「880円がまるまるチャンネル桜に入る訳ではない」とうのが本当だとするとかなり悲しい数字になる。
目標は3〜4万人だったらしいが、もし 1% の 3万6千人が加入し、視聴料の7割が
チャンネル桜に入るとすれば、視聴料収入は2億7千万。視聴者が増えれば広告も
取りやすくなるので黒字経営も可能である。
しかしあのコンテンツでスカパー加入者の1% を取り込もうというのは無理だと思うぞ。
結局、裏の取れない数字が多くてうまく纏められないのだが、
チャンネル桜の視聴者数は大甘に見ても1万程ではなかろうか。
追記(3/23)
こちらで水島総社長自身の発言を見つけました。
http://www.nankinnoshinjitsu.com/blog/
チャンネル桜の月額料金は880円だったが、そこからスカパー!に手数料330円が引かれ、手元に来るのは550円である。視聴者が一万人で年間6600万円の売上げである。
私の予想(期待)では、雑誌「WiLL」や「正論」「SAPIO」の部数位の視聴者が、二、三年の間に加入していただけるのではと期待していた 。
ちなみに「社団法人 日本雑誌協会」によれば、正論 8万7155部、SAPIO 13万9773部、だそうです。WiLL の発行部数は判りませんでした。
http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html
スカパーの契約世帯は日本の世帯数(4678万)の一割にも満たないので、
上記雑誌の読者の九割はまずスカパーに加入しなくてはならない。
敷居はかなり高いと思うのだが。